きれいな加茂湖を目指し 調査報告会開催

県や市、漁協などが中心となって実施した加茂湖の環境調査についての報告会が、先月27日に開かれました。

の報告会は、加茂湖の活性化を目的に、昨年度に発足した加茂湖活用市民会議が主催したもので、この日は、行政や地元漁協、企業、個人などおよそ30人が参加しました。
加茂湖湖底の環境調査は、県や漁協などが中心となり国の補助を受けて実施しているもので、この日の報告会では、東京湾などで、藻場の環境調査などを実施している環境プランニング株式会社の石川竜子さんと、研究などを行う有限会社自然環境調査の田所悟さんから調査について報告されました。
報告では、浅瀬に生息する海藻アマモの生息に関連し話が進められました。
アマモは、酸素を供給することによる水質の浄化、底質の浄化、また水産動物の生息の場としての機能を果たしていますが、加茂湖では近年減少傾向にあり、調査からその要因を探ります。
加茂湖の秋津と湊で水質を調査した結果、両地区ともわずかですが、8月の水温が基準値より高く、アマモにとって過酷な水温環境である可能性があるとしました。
一方で、生物調査では秋津の地点では決して好環境ではないものの、悪いわけではなく、湊の地点では、アマモ場でしばしば見られる生物が生息していたため、アマモが生息していてもおかしくない環境であるとしました。
また、絶滅危惧種などの希少な生物が生息していたことも、報告されました。
今後の計画としては、水温や底質の調査のほか、アマモを移植し経過を観察するアマモ場の衰退要因の特定とアマモ場の造成方法の検討を行うとしました。

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