おけさ笠のイ草 3年ぶりに染色作業

佐渡おけさや相川音頭、両津甚句の佐渡三大民謡で使われる「おけさ笠」。そのおけさ笠に使われるイ草の染色作業が3年ぶりに行われました。

5月13日、染色作業には、島内で唯一おけさ笠を制作しているおけさ笠の会会員およそ10人が参加しました。

おけさ笠の中心と縁の部分に使われている紫イ草は、笠のアクセントになっていておしゃれさを演出しています。
染色作業には、長さ80cmほどのイ草をそのまま入れられるよう、ドラム缶を縦に切ったものを鍋代わりとして使用。
水に溶けると紫色に変わる特殊な染料を入れ、およそ2.5kgのイ草を投入します。
ムラが出ないよう均一に染めるため、会員が交代で染まり具合を確認しながら煮詰めていました。
およそ20分煮詰めたら、水で流し干していきます。
すでに綺麗な紫色ですが、時間が経つと黒っぽさが抜け、明るい紫色になるということです。
紫イ草は会員各自で持ち帰り、もう一度水洗いをして干した後、おけさ笠作りに使われるということです。

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