相川小学校創立150周年祝い記念式典

創立150周年を迎えた相川小学校で11月3日、記念式典が行われました。

式典は、全校児童や保護者のほか、来賓として歴代の校長などが出席して行われました。
式辞で野口幸雄校長が、多くの先輩が「仁・知・勇」の校訓を合言葉に活動し、卒業していきました。皆さんも、素晴らしい伝統を受け継ぎ、気持ちを新たに大好きな相川小学校をもっともっと発展させていきましょうと述べました。
相川小学校は、明治6年に広間町仮中学校内に創設され、その後合併や解消を経て明治45年に現在の場所に移りました。

昭和40年には、全国でも珍しい六角形の教室を組み合わせた通称「蜂の巣校舎」が完成し話題にもなりました。
平成16年には、市町村合併に伴い佐渡市立相川小学校と改称し、平成26年に現在の新校舎に移転しています。
式典では、記念講演として卒業生で児童文学作家の高田由紀子さんが講師に招かれ、夢をテーマに講演しました。

高田さんは、作家を目指すルーツとなった相川小学校に通っていたときの体験を紹介し、その時に芽生えた物語を書くことが好きという気持ちが、一度は諦めていた作家の夢を叶えさせたと児童たちに語りかけました。
また、式典では、児童によるマーチングバンドの演奏が披露されたほか、代表児童がお祝いの言葉を述べました。
田中りらさん「150年の間、この学校にはたくさんの先輩たちがいろいろな思い出がつまっていることでしょう。相川小学校の先輩たちからは『学校でいろいろなことを学んでください』『失敗してもいいから色々なことに挑戦してください』そして『大人になったら相川そして、佐渡を盛り上げていってください』というメッセージをいただきました。私たちは、この想いを受け継ぎこれからも、ふるさと相川、そして相川小学校の伝統を守り、素敵な小学校を作っていきます。」

来賓の一人で卒業生の朝田幸子さん。平成29年から600冊以上の本を相川小学校に寄贈しています。朝田さんは、小学校での出会いが自身の人生を歩む道しるべとなったと話します。
朝田幸子さん「相川小学校は自分の基礎をつくってくれたと思います。この6年間で出会った先生方の教えがすごく良かったので、私は、そういう先生たちよりも、もっと上に向かって頑張っていこうと思って教師の道を選びました。」
150年の歴史のなかで、1万5,000人を超える卒業生を輩出してきた相川小学校。この先も児童たちの道しるべとして新たな歴史を刻み続けます。
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