湊祭4年ぶり開催 恒例の催しで賑わう

先週末5日、両津湊の湊祭が4年ぶりに開催され、恒例の芸山車やねり神輿が祭りを盛り上げました。

湊祭は、両津湊にある八幡若宮社の例大祭として大漁や商売繁盛などを祈願し、毎年5月5日の子どもの日に行われます。

新型コロナウイルスの影響により2020年から3年間は、境内での鬼太鼓や神事を行うのみにとどまっていましたが、今年は湊鬼太鼓やあばれ獅子が家々を門付けしてまわるなど4年ぶりにコロナ禍以前の同様の規模で開催されました。
また、湊祭を盛り上げる催しの一つ芸山車も、4年ぶりに地区内をねり歩きました。
芸山車には華月湖清美会が立ち、金子芳延会の地方に合わせて踊りを披露し祭りを盛り上げました。
また、今年は湊芸山車保存会が所有する芸山車のほか、新穂山車保存会から譲り受けた山車も1台新たに祭りに参加しました。
この山車は、譲り受けた当時は走行が難しかったものを、伝統文化と環境福祉の専門学校の学生らが湊芸山車保存会からの依頼を受け、車軸を修繕して走行できるようにしたものです。
この日は、修繕に携わった5人を含む学生ら20人も祭りに参加し、地域の人々とともに芸山車を引き回しました。
また、午後7時30分過ぎからは、八幡若宮社前で湊祭名物ねり神輿が行われました。
湊木遣りが響く中、勢いよく鳥居に迫る神輿と鳥居をくぐらせまいと待ち構える人たちの熱い押し合いが繰り広げられます。
神輿の重さはおよそ500kg。地元の青年会、若松会のメンバー30人ほどが鳥居の下で神輿を押し合っては一旦引き下がり、神輿を担いだまま地区内を歩いて、また押し合いを繰り返します。
およそ2時間、一度も神輿を下ろすことなく続いた押し合いの末、宮司のほら貝の音とともに神輿は鳥居をくぐりました。
神輿は、神社の蔵に安置され4年ぶりのねり神輿が無事幕を下ろしました。
その後は、境内で鬼太鼓が披露され、盛大に執り行われた4年ぶりの祭りを締めくくりました。

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