12月3日、佐渡警察署は強制執行を免れるため財産を隠したとして、神奈川県の60代の男を逮捕しました。

佐渡警察署によると、井上容疑者は島内に店舗として使用していた鉄筋作りの3階建ての建物を所有していましたが、老朽化し危険だと判断した佐渡市が取り壊しのお願いをしていました。
しかし、取り壊しが行われないため、佐渡市は行政代執行法に基づく代執行として建物の解体を行い、容疑者に対し令和3年4月を納付期限におよそ4,700万円の納付を命令しました。
市からは再三督促をしたものの、納付期限が過ぎても納付されず、井上容疑者は費用を支払わなければ強制執行を受けることが予期される状況でした。
そして、差し押さえから逃れるため、令和5年4月頃から令和6年6月頃までの間で、容疑者の持つ複数の普通預金口座から数回にわたりおよそ630万円を下ろし隠したとされています。
令和7年1月に佐渡市から警察に告発があり捜査して分かったもので、井上容疑者は生活のためにお金を下ろしたと容疑を否認しています。