地域クラブ活動開始に向け指導者研修

9月から新しく始まる中学生の地域クラブ活動の開始に向け、その指導者を対象とした研修会がこのほど開かれました。

文部科学省からの通達を受け、佐渡市では中学生のスポーツ・文化活動の機会創出、部活動を行う教師の負担軽減などを目的に、月に一度希望制で公共施設などでスポーツや文化活動を行う地域クラブ活動が9月から開始されます。
8月27日に開かれた研修会には、地域クラブ活動で指導を行う予定の指導者およそ30人が参加しました。

研修では、子供の運動能力向上などについて研究する、甲南女子大学の塙佐敏教授が指導方法や生徒との関わり方について講演しました。講演の中で塙教授は、部活動はもとより地域クラブ活動は、自らと異なる年齢の生徒と指導者と活動する中で、人間関係を構築したり自己肯定感を高める場とされていると説明しました。
その上で、指導を行う際の生徒との関わり方、ストロークについて触れ、肯定的な言葉遣いや評価といった良いストロークを心がけるとともに、1回の活動の中でストロークを行わない状態であるノンストロークの生徒を作らないことが必要であるとしました。
最後には、佐渡市から活動中の怪我や事故に対する対応方法や、指導を行う際の心構えなどについて説明され、そのマニュアルなども配布されました。
受講した指導者「南佐渡中で野球を指導する予定です。月1回なんで、まず生徒とのコミュニケーションを図ります。早く仲良くなって意思疎通ができるようにならないと、指導もできないのでまずはコミュニケーションとって、楽しい活動にしていきたいと思います。今までの部活動とは違って、勝利至上主義じゃないので、スポーツや文化活動にチャレンジできるような活動かなと思いました。」
受講した指導者「地域と学校が一体となって、これからスポーツを通して子供たちを育てていける環境ができるって事は、いいことになるんではないかなと思ってます。」
佐渡市地域クラブ活動は、9月16日に初回が行われます。今年度の活動は、バスケットボールやトレッキング、能学など22種目の活動が予定されていて、延べ241人の生徒が参加する見込みだということです。

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