加茂小で伝統行事「夕づる集会」

40周年を迎えた加茂小学校の伝統行事「夕づる集会」が11月18日に行われました。

「夕づる集会」は、劇作家である木下順二の代表作「夕鶴」をベースに作られた音楽劇を加茂小学校の児童が披露する会です。
昭和59年から始まり40周年を迎えた今回は、劇が行われる前に歴代の夕づる集会の様子や、今回「つう」と「与ひょう」を演じる児童の意気込みなどが動画で紹介されました。
物語は、鶴の恩返しがモチーフになっていて、ケガをして飛べなくなっている鶴を助けた「与ひょう」のもとに「つう」と名乗る女性が訪ねてくる場面からスタートします。

2人は夫婦となり、つうは与ひょうのために美しい布を織りますが、与ひょうはその布を売るため町へ出かけていきます。
劇は2部構成になっていて、前半と後半で別の児童がつうと与ひょうを演じます。主役を演じる6年生のほか、演奏や歌、照明などすべてを児童で行うのが「夕づる集会」の特徴のひとつ。
全校児童150人余りが一体となって劇を盛り立てます。

後半は、糸を持たずに布を折る「つう」を不思議に思った「与ひょう」が約束を破って部屋を覗いてしまい、鶴に戻った「つう」が飛び去るシーンで幕を閉じます。
劇が終わると、会場からは、大きな拍手が送られました。
観客「毎年見てるんですけど、すごく立派な演技だったと思います。人数少なくなるんですけど50年、60年と回を重ねていってもらいたいと思います。」

山田咲依さん「1年生の時から子どもたちと一緒に遊んだり、与ひょうと一緒に演じるつうをすごく素敵だなと思ってやりたいと思いました。与ひょうに告白するシーンの時の声がすごく高くて、オーディションの時もあまり出なかったんですけど、練習するにつれて出るようになったので、そこを頑張りました。」
本間琉聖さん「恥ずかしい気持ちもあったけど、みんなで歌ってすごく気持ち良かったです。小学校を楽しく卒業できたらいいなって思って与ひょう選びました。」
山口心桜さん「ちょっと間違えちゃったとこもあったんですけど、与ひょうがフォローしてくれたので良かったです。覗いてしまった時の悲しみや与ひょうが変わってしまったことの悲しみを表現できるように頑張りました。」

佐嶋 匠さん「鶴が飛んでいくというところでは、与ひょうの気持ちを考えてセリフを言うところを工夫しました。1年生の時から先輩たちの与ひょうを見て、かっこいいなって思ってました。1つの夢だったので叶って良かったです。」
加茂小学校では、40年続く伝統行事を今後も続けていきたいとしています。

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