佐渡総合高生がドローン操作体験や工事現場見学

10月3日、建設業への理解を深めてもらおうと、実際に現場で働く人から測量や土木について学ぶ体験授業が佐渡総合高校で行われました。

この取り組みは、佐渡の建設産業の人材確保などを目的に新潟県地域振興局や、新潟県建設業協会佐渡支部佐渡測量設計業協同組合などが連携し、毎年行っているもので、協会や組合に所属する佐渡の企業合わせて6社が参加しました。
授業では、佐渡総合高校の2年生を対象に、実際の建設会社や測量を行う会社の社員が、普段の仕事内容について説明しました。
街のインフラ設備や災害発生時の緊急対応など、地域の暮らしを支える業務に携わっていることが伝えられたほか、若手社員が建設業界で実際に働いていて感じることを生徒に話しました。

その後は、実際に測量で使用するレーザースキャナーの見学やドローンの操縦体験を行いました。
ドローンの離着陸の操縦を行ったり、上空120m近くまで浮上したドローンから送られる映像を見たりして、生徒たちは驚きの声を上げていました。
生徒らは総合高校近くを流れる長谷川の護岸工事現場にも訪れました。

長谷川では現在、氾濫を防ぐために川幅を広げる工事が行われていて、ショベルカーで土砂をダンプに積み込む作業を、生徒らは興味深そうに見ていました。
授業の最後には、バスで二見港まで移動し岩崎建設が所有する重機を見学。海で作業を行う潜水士に空気を送る潜水士船などの説明を受けたほか、クレーン車やブルドーザーの操縦席に乗せてもらい操縦方法などを教わっていました。
生徒「佐渡の道路とかを色々な重機を使って造っているのがすごいと思うし、ドローンを操縦してみて、高いところからいろんな地形が見れてすごい体験をできたので、本当にありがたいと思います。工業系の仕事に就こうと思っていて、専門に学べる学校に行けたらいいかなと思っています。」

栗原健太主査「佐渡の暮らしを支える仕事は、たくさんあると思うんですけれども、当たり前の暮らしを支えている1つが土木建設業になりますので、今日の授業を通じて、少しでも多くの生徒さんたちから建設業の方に進路を選んだり、興味を持って頂けると非常に嬉しく思っております。」
岩崎裕哉代表取締役「小さい頃、重機が好きだった子どもも、大きくなると重機が好きだったことを忘れてしまいます。実際に大きくて、すごく力があって我々建設業をするには、必要不可欠です。子どものころの重機が好きだったことを思い出して、将来我々と一緒に建設業で働いていただければと思って今回参加させていただきました。」
新潟県佐渡地域振興局では、今後も中高生を対象にした体験型の授業を行っていきたいとしています。
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