佐渡市内で約2,600万円の特殊詐欺被害

佐渡警察署は8月26日、佐渡市に住む60代の男性が現金およそ2,600万円を騙し取られる特殊詐欺被害が発生したと発表しました。

佐渡警察署によりますと、7月8日に被害者の自宅の固定電話に携帯電話会社を名乗る女から「あなたの免許証を使って3月に携帯が契約されているが、利用料金が未払いになっている。身に覚えがなければ、警察に不正契約の届出をしてもらいたい。」などと電話があったということです。
 
男性が教えられた電話番号に電話すると、福岡中央警察署の警察官を名乗る男が電話に出て「あなたの免許証とキャッシュカードが偽造されている。あなたの口座が犯罪に使われており、あなたが犯罪に関わった疑いがあるので捜査する。」と言われ、スマートフォンに通信アプリを入れるよう指示されました。
その後、そのアプリで検事を名乗る男から「あなたには差押許可状と逮捕状が出ている。犯罪に関与していないことを証明するため、資金を新しい口座に移してもらい、暗号資産に変えて金融庁で管理して調査する。」と言われたということです。

男性は、金融庁を名乗る別の男の指示に従って、指定された金融機関に自分名義の口座を開設し、7月下旬から8月4日までの間に4回にわたっておよそ2,600万円を送金して暗号資産を購入し、指定されたアドレスに送信しました。
 
不審に思った男性が、福岡県警察中央警察署に電話して詐欺被害に気づいたということです。
今年、佐渡警察署管内で確認された特殊詐欺被害は7月末時点で7件で、被害総額は今回の被害を除いておよそ2,550万円に上ります。
 
佐渡警察署は、警察や検察がアプリを使って相手とやり取りしたり、差押許可証や逮捕状が出ているなどと電話で話すことは絶対にないとして、そのような電話がかかってきたらまず詐欺を疑い、警察に相談してほしいと注意を呼びかけています。
 

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