佐渡市の長期的観光戦略策定に向け意見交わす

佐渡市の今後10年間の観光戦略の策定に向け、有識者が意見を交わす第4回佐渡市観光戦略会議が先月30日あいぽーと佐渡で開かれました。

会議には、事務局の佐渡市観光振興課をはじめ観光業界の企業に勤める役員や他市の観光戦略の策定に携わる有識者らがリモートを含めおよそ20人参加しました。
第4回となる今回の会議では、前回までに出た意見を踏まえた戦略の骨子の修正案が示されました。
修正案では、名称を「佐渡市観光戦略」から「佐渡市観光交流戦略」に変更し、計画の内容も市民や関係者がより積極的に観光客と関わりあっていくことの重要性から、佐渡市だけでなく関係者が取り組むべき課題も新しく盛り込まれました。
また、計画の達成度を数値化するため、訪れた観光客が自らの体験をどれだけ人に勧めたいかを表す「ネットプロモータースコア」と呼ばれる数値を計画の目標に新たに追加し、アンケートの実施などによる数値の調査で、次年度のリピーターの獲得につなげていきたいとしています。
説明を聞いた委員からは、観光客の滞在期間が短いことや観光産業従事者の賃金低下など計画に記載されている課題について「現状を把握して数値を盛り込み、解決するためのコストや目標を詳細に計画に落とし込む必要がある」という意見が挙がったほか「計画の明確な目標を1つに絞るべき」という意見も述べられました。
これに対し事務局は、現状を把握している数値を計画に盛り込んでいくとしたほか、市民の意見を募る場を設け、簡潔明瞭な計画の策定に取り組んでいきたいと説明しました。
佐渡市観光戦略会議の次回の開催は、6月を予定していて、次回の会議を経て今年度中に観光交流戦略を策定したいとしています。

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