佐渡奉行所跡で開催 「佐渡鈍翁茶会」

9月30日、10月1日の2日間、佐渡奉行所跡で「佐渡鈍翁茶会」が開かれ、訪れた人たちが茶席を楽しみました。また、親子で参加する茶会も開催され、子どもたちが抹茶を点てる体験をしました。

「佐渡鈍翁茶会」は、相川出身の実業家で茶人としても著名であった益田孝の功績を称えるため、平成29年から開催されているもので、9月30日と10月1日の2日間で151人が参加しました。
千利休以来の大茶人と称された益田孝は、晩年茶の湯の普及活動に熱心に取り組み、「鈍翁(どんのう)」の号で名を残しました。
茶会は、益田孝の父・鷹之助が佐渡奉行所の役人であったことから佐渡奉行所跡が会場となっています。

また、子供たちに伝統文化を体験してもらおうと鈍翁茶会と合わせ、親子茶会も開催され、2日間で91人が参加しました。
参加者は、一般社団法人茶道裏千家淡交会佐渡支部の会員に茶道の作法を教わりながら、抹茶を点てる体験をしました。
慣れない動作に、始めは緊張していた子ども達も、徐々に茶席の空気に慣れ、リラックスした様子で自分が点てたお茶を味わっていました。子どもたちは、抹茶やお菓子を味わいながら、日本の伝統文化を肌で感じていました。

また、佐渡博物館では、関連イベントとして特別展が開催されています。
佐渡博物館収蔵品展「益田孝~ゆかりの品~」は、より多くの人に益田孝を知ってほしいと開催されていて、佐渡博物館に寄贈された品およそ50点が並びます。
扇や屏風など、益田孝直筆の書をはじめ、益田孝が編集に携わったお茶の道具などを紹介した本のほか、益田孝が孫へ送った硯箱は、細かく美しい装飾をじっくりと見ることができます。

また、茶会で床の間の掛け軸とともに使用する花立なども展示されています。
佐渡博物館収蔵品展「益田孝~ゆかりの品~」は10月22日、日曜日まで佐渡博物館で開催中です。
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