任意団体が海保と協力し人命救助訓練

釣り船を所有する人で構成された任意団体が佐渡海上保安署と協力し人命救助に関する訓練を実施しました。

この日は、両津地区を中心に釣り船を所有する人で構成された「チーム船頭」のメンバーおよそ10人と佐渡海上保安署の職員が参加し訓練が実施されました。
訓練は、両津港北埠頭のあいぽーと佐渡前の海域で行われ、落水者の迅速な救助を目的として実践的なシミュレーションが行われました。

落水者を人の手のみで引き上げるのは難しく、2人がかりでもうまくいきません。
そこで、ロープを使って作った「なわ梯子」を使い、それを利用することで無事に救助することができました。
チーム船頭の中道康夫会長は、海から人を船に引き上げるのは大人2人でも難しいが、ロープで簡単に作れる「なわ梯子」を使えば、落水者も自力で船に上がることができるとして、訓練企画の意図を説明し、これを事故防止につなげたいと話しました。
また、この日は、落水者の救助シミュレーション以外に、落水時に自動で膨らむ膨張式救命胴衣や救助を必要とする時に光や煙で船の位置を周りに知らせる信号紅炎を実際に使用し、使い方や使用感を確かめました。
膨張式救命胴衣や信号紅炎は、非常時にしか使用しないため、参加者は実際の使用の仕方や、信号紅炎が周りからどう見えるかなどしっかりと確かめていました。
チーム船頭では、これまでにも、安全講習会を実施するなど仲間と協力して海の安全に気を配っているということです。

最新情報をチェックしよう!