両津春日火災 初期消火で一部水圧不十分

11月13日に両津地区春日地内で9棟が消失する建物火災が発生しましたが、初期消火において、短時間ながらも水圧が不十分だったことが分かりました。11月28日に開かれた議員全員協議会で報告されました。

両津地区春日地内で11月13日に発生した火災では、強風などの影響で延焼が広がり、合わせて9棟の建物を焼失しました。

午後6時30分に火柱が上がっているとの通報を受け、7分後には両津消防署のポンプ車など2台が現場に到着し初期消火にあたりました。
その際に放水開始から最長で2分程度、適切な加圧による放水が行われない状態が続きました。消火栓からの水圧を調整するポンプ車の起動スイッチが入っていなかったことが原因です。
ポンプ車が作動していないことを確認した署員が起動スイッチを押し、適切な水圧による放水が始まったということです。
この日は、消防や救急車両13台に加え、消防団の車両14台による消火活動により、発生からおよそ5時間後に火は消し止められました。
当初は不十分な水圧に対し、迅速に対応したとして署内で情報共有されていませんでしたが、水の勢いが弱かったとの市民の声を受け内部調査したところ、一部適切な消火活動が行われていないことが発覚しました。

佐渡市消防本部では、不十分な水圧による初期消火が延焼などに影響を与えることはなかったとしていますが、今後はマニュアルに沿った動作確認を徹底して訓練していきたいとしています。

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