インバウンド需要対応に向けガイド研修会

佐渡金銀山の世界遺産登録を見据え、今後増加が予想されるインバウンド需要に対応しようと、3月2日観光ガイドなどを対象にした研修会が相川開発総合センターで開かれました。

この研修会は、外国人観光客へ佐渡の魅力を伝える力を強化しようと佐渡市が主催したもので、島内の観光関係者や宿泊業関係者など16人が参加しました。
講師は、2008年から佐渡で観光ガイドを行う全国通訳案内士の塚越タカユキさんが務めました。
国際交流員のカイ ラインさん、ラズグリ アイムザさんとともに「外国人観光客が地域のどこに魅力を感じるか」というテーマで講義を行いました。

塚越さんは、田んぼや神社、寺など、佐渡では当たり前の日常が外国人にとっては珍しいもので、まずは日本語で説明できることが必須だと話しました。その上で、トキが生息していることや様々な果物が育つ環境であることなど、佐渡とほかの地域を比較することで、より興味を持ってもらえると自身の経験を交えながら紹介しました。
塚越さんは「佐渡は伝統的な建造物やイベントが多いが、長い説明や専門用語はかえって相手を混乱させてしまう。内容を短くし一番伝えたいことを簡単な言葉で話すことが大切」だと参加者に呼びかけました。
国際交流員のカイさん、ラズグリさんは、佐渡に来てよかったこととして、子どもの頃から伝統文化に触れる機会が多いことや、都会よりも人とのつながりを強く感じることを挙げ、実際に生活して感じる佐渡の魅力を語りました。

また、参加者から神社は寺と違って墓が無いことや、佐渡では鬼が悪いものとされていないと説明があると、国際交流員の2人は日本と外国の文化の違いに驚いていました。
参加者「普段聞けない話が聞けてとても参考になりました。例えば、日本人は当たり前の常識だけど、外国の方が常識として捉えていないことが表裏一体なんだなと思って、自分としては、今日一番に受け止めたところです。」
佐渡市観光振興課は、今後も定期的に研修会を開催しインバウンド需要に対応できるよう、ガイドのスキルアップを図りたいとしています。
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