❝品(しな)よく❞佐渡総合生徒が佐渡おけさ学ぶ

佐渡の伝統芸能について理解を深めようと、地域団体の指導のもと、佐渡おけさの唄や踊りを学ぶ授業が佐渡総合高校で行われました。

佐渡総合高校では、地域と関わりを持ちながら、佐渡の歴史や文化について理解を深めることを目的に、講師を招いて佐渡おけさについて学ぶ選択授業が毎年行われています。
この日は、地域の民謡団体、杉山民友会の濱田香津枝さんが講師を務め、授業を選択している生徒9人に佐渡おけさの踊り方を指導しました。

濱田香津枝さん「『品(ひん)よく』とも言いますけど、佐渡おけさの踊りの場合は、単に上品だけじゃなくて、曲の表現として洗練された形で踊れるといいなっていうのが『品(しな)よく』だと私は思っています。」
佐渡おけさの腕の振り付けは、波を表現しているという濱田さんの話を聞き、生徒たちは指先の角度や目線に気を配りながら繰り返し練習を重ねます。
職場などで佐渡おけさを踊る機会があると、顔を覚えてもらえたという自身の経験から、若い世代にも踊れるようになってほしいと話す濱田さん。
そんな濱田さんの指導を受けて、生徒たちは徐々にコツをつかみ、およそ1時間の練習で佐渡おけさの基本的な動きができるようになりました。
その後は、杉山民友会の三味線に合わせて、佐渡おけさの唄の練習も行い、最後には生徒たちが唄と踊りに分かれ輪になって佐渡おけさを踊りました。
「すごく難しかったです。ひとつの動作にもちゃんと意味があって、その動作をきれいに見せることがすごく難しいんだなって思いました。佐渡を出る前にもう少し練習して、人前に出ても恥ずかしくないくらいに踊れるようになりたいです。」
「これ難しいなって特に思ったのが目線で、指に合わせて目線を配るっていうのが難しかったんですけど、頑張って意識してできたと思います。佐渡おけさって、日本だけじゃなくて、中国の方とかでも有名って聞いたので、やっぱり踊れるとかっこいいっていうのを、たくさん教えてもらったので、これからもいっぱい勉強して、佐渡島民として頑張りたいと思います。」
濱田香津枝さん「生徒たちが本当に熱心に取り組んでいただいて、よかったと思っています。佐渡のこういった芸能文化を知ることで、郷土に対する愛着を持っていただけたら嬉しいなと思いますし、継承者がたくさんじゃないので、やはり若い力で民謡を継承しながら、次の世代にまたつなげていってもらいたいと思います。」
授業では、三味線で佐渡おけさの演奏も体験し、生徒たちは自らが住む地域の歴史や文化を楽しみながら学んでいるようでした。

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