千石船「白山丸」7年ぶりに白帆上がる

江戸時代に航海していた当時の大きさの千石船を復元し、屋外に展示する白山丸まつりが 7月14日、7年ぶりに開催され多くの人が集まりました。

担い手不足なので2018年以降開催されていなかった白山丸まつりが、今年は世界遺産登録の機運を高めたいという思いなどから7年ぶりに開催されました。
この白山丸は、江戸時代末期に小木町宿根木で建造された帆船「幸栄丸」の板図をもとに忠実に復元したものです。
全長23.75m、船の重さは台車などを入れておよそ50t。この大きな船を人力で屋外に出し展示するのが白山丸まつりの目玉でもあります。
今年は船を引き出すため、地元の人や観光客らおよそ40人以上が参加しました。
綱を引く人たちは、途中苦しそうな表情をしつつも息を合わせて一生懸命に引っ張ります。
一度動き始めるとするすると動く白山丸。綱を引き始めおよそ20分後に堂々たる船体が展示館前の広場にお目見えしました。
クレーン車で帆柱が建てられると最後に帆を張ります。
参加者は船内のろくろを回し、畳およそ160枚分の大きな帆を張っていきます。
引き出し作業は開始からおよそ2時間半。迫力のある白山丸が姿を見せ、来場者からも拍手が沸きました。
白山丸の建造に携わり、指揮をとっていた千石船白山丸の会石塚敏行会長も7年ぶりに外に出た白山丸を見て感じるものがあったようです。
残念ながら雨により船内見学は1時間ほどで終了し、帆は撤収されましたが訪れたおよそ1,200人の来場者はキッチンカーや芸能のステージを思い思いに楽しんでいました。
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